第14回全国大会 優勝者インタビュー(一般A部門)
ご参加部門:一般A部門
お名前 :田中 研太朗さん
演奏曲 :フランス風序曲 ロ短調 BWV831 序曲
Q1:日本バッハコンクールを受けようと思ったきっかけは、なんですか?
普段会社員として働いていると仕事に忙殺されてしまうので、じっくりと何かに取り組むことのできる機会は貴重です。コンクールに挑むとなると、それなりの練習量が必要になるので、仕事との両立に覚悟が必要でしたが、じっくりと曲に向き合う経験はかけがえのない財産になると思い、参加を決めました。
Q2:課題曲を練習されてみて、いかがでしたか?
シンプルなつくりの作品なので、気を抜くと平坦な演奏になりがちです。どう面白く演奏するか、これまで以上に冒険心をくすぐられました。機械的な動きの中で表現する難しさを感じながらも、試行錯誤していると時間を忘れるほど没頭でき、生活にメリハリが付きました。
Q3:全国大会当日の様子、ご感想をお聞かせください。
王子ホールは、初めて演奏したときの感動をずっと忘れられず、念願が叶い弾く機会をいただけて光栄です。ホールならではの会場の一体感も味わうことができ、貴重な体験ができた数分間でした。審査員の先生方をはじめ会場内の方々と同じ響きを共有できたことが何より幸せです。
Q4:第1位を受賞された時のご様子、ご感想をお聞かせください。
自ら選んだ思い入れのある曲を広く目に留めてもらう機会をいただき、嬉しく思います。振り返ると、先生、家族や友人の支えがあったからこそ立てた舞台でした。いつも熱心にご指導くださり、私の音楽愛を育ててくださっている先生にあらためて感謝をお伝えしたいと思います。
Q5:今後の目標を教えていただけますでしょうか?
仕事をしながら片手間でピアノに向き合う中では、前に進んでいる実感が湧きにくい毎日ですが、コンクール等の学びの機会を活かし、バロック音楽を理解しようとする信念を生涯絶やさないことが目標です。焦らず、作曲家との距離を少しでも縮めようという思いで作品に向き合い続けたいと思います。
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