第15回日本バッハコンクール 全国大会 優勝者インタビュー(一般B部門)
ご参加部門:一般B部門
お名前 :吉村 英二さん
演奏曲 :幻想曲とフーガ イ短調 BWV904
Q1:日本バッハコンクールを受けようと思ったきっかけは、なんですか?
昨年の9月から練習を始めた幻想曲とフーガBWV904に魅せられ、少しでも上達して弾けるようになりたいと思いました。日本バッハコンクールに挑戦することで、高い意識を持って取り組めるのではないかと考え応募いたしました。
Q2:課題曲を練習されてみて、いかがでしたか?
非常に重層的に構成された複雑な曲で、音を鳴らすだけで精一杯でした。特にフーガは終盤で二重フーガとなり、音楽としての厚みと深みが増します。全国大会でも、満足に弾けたとは全く思っていません。しかし、どんなに大変でも、曲を嫌いになったり飽きたりすることはありませんでした。バッハの楽曲が持つ懐の深さと魅力を改めて感じました。
Q3:全国大会当日のご様子、ご感想をお聞かせください。
王子ホールで演奏することが初めてで楽しみにしていました。会場のピアノやホールの響きは申し分なかったです。演奏の方は、自分なりに頑張ったつもりでしたが、音質のコントロールの精度や緩急の付け方に配慮が足りない箇所が多々あり、反省の多いものとなりました。
Q4:第1位を受賞された時のご様子、ご感想をお聞かせください。
授賞式に出席しなかったため、受賞は翌日の朝に知人からのメッセージで知りました。信じられなかったです(今でも実感はありません)。もちろん、このような素晴らしいコンクールで評価いただいたことは光栄に思います。長時間に渡り真摯に審査いただいた審査員の皆様、コンクールのスムーズな運営と参加者への細やかな配慮をしてくださったコンクール事務局の皆様に厚く御礼を申し上げます。この受賞を励みに、今後もバッハの楽曲は弾き続けます。
Q5:今後の目標を教えていただけますでしょうか?
私はアマチュアで、練習も週末のみになることが多く、ピアノの友人達と企画する演奏会に時折出ることで音楽の楽しみに触れています。大きな目標は特にありませんが、取り組んでいる曲に誠実に向き合い、自分なりに試行錯誤しながら、少しでも演奏の技量を高め、表現力を深めていけたらと考えています。
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